10-1 EnOceanの開発環境を構築する 121
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EnOceanゲートウェイ開発キット・セットは,
Linuxを搭載した小型サーバArmadillo-420および無
線LANモジュール,各種EnOcean対応センサ(スイッ
チ・モジュール, マグネット・センサ, 温度センサ),
受信モジュールを1つのセットにしたもので,これら
を使って無線LANや有線LANを通したゲートウェイ
開発が容易にできます.写真10-1がセットの内容で,
表10-1はその製品の型番です.
このEnOceanゲートウェイ開発キット・セットは,
下記のネット・ストアから購入することができます.
http://www.zaikostore.com/zaikostore/
itstoreSensor?cid=4
その他,個別の温/湿度センサ(CS-EO431J-HSM)
やマグネット・センサ,温度センサ用のケース
(CS-ENCASE-TEMP/MAG)なども上記のネット・
ストアから購入することが可能です.
本章では,このキット・セットとWindowsパソコ
ンを使ったデータ受信の手法を解説します.
いろいろなEnOceanセンサから送られるデータの
受信は,USBタイプの受信モジュールUSB400Jによ
り行います.そしてUSB400Jは,UARTでシリアル
通信(USB FTDI)を介してセンサからのデータを
Armadillo-420に送信します.
http://www.zaikostore.com/zaikostore/
itstoreSensor?cid=4
ただし,Armadillo-420は,デフォルトではUSB
FTDI Single Port Serial Driver が有効になっていな
いのでデータを受信することができません.アット
マークテクノの下記のホームページには,EnOcean
のファームウェアとリンクさせる手順について解説さ
れているので,これを参考にして,Armadillo-420を
再構築します.
http://armadillo.atmark-techno.com/
howto/EnOcean-Link
また,Armadillo-420を再構築するために必要とな
る開発環境ATDE3は,アットマークテクノのホーム
ページから無償で入手することができます.
下記のように,ATDE3上でカーネル・コンフィグ
レーションのUSB FTDI Single Port Serial Driverを
チェックしてmakeし,kernelだけを更新します.
※
Linux Kernel Configuration
Device Drivers
[
*
] USB Support
--->
[
*
] USB Support --->
<
*
>
USB Serial Convert Support -?
<
*
>
USB FTDI Single Port Serial
Driver
http://armadillo.atmark-techno.com/
howto/EnOcean-Link
※
Linux Kernel Configuration
Device Drivers
[
*
] USB Support--->
[
*
] USB Support --->
<
*
>USB Serial Convert Support -?
<
*
>
USB FTDI Single Port Serial
Driver
写真10-1 EnOceanゲートウェイ開発キット・セット
製品名
個数
型 番
Armadillo-420
1
A4200-D00Z
WLANオプション・モジュ
ール(AWL13対応)
1
OP-A400-AWLMOD-10
EnOcean受信用モジュール
1
USB400J
スイッチ・モジュール
1
PTM210J
マグネット・センサ
1
STM429J
マグネット・センサ用磁石
1
CS-ENOCEAN-MAG-01
温度センサ
1
STM431J
RS232Cシリアル・ケーブル
1
OP-SCDSUB-00
RS232Cレベル変換アダプタ
1
OP-SCLVL-10
Armadillo-WLAN
外付けアンテナ・セット
1
OP-AWL-ANT-01
ACアダプタ
(5V/2.0A EIAJ#2)
1
OP-AC5V4-10
開発用DVD
1
表10-1 EnOceanゲートウェイ開発キット・セットの内容
(型番:CS-A420W-ENOCEAN)
CQ_EnOcean_121_128_10(05)-1.indd 121
2017/03/23 9:54