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No.8
(3)ホール・センサ+回転軸+位置検出用磁石
ホール・センサと回転軸(シャフト)と位置検出用
磁石を写真2(b)に示します.
ホール・センサは,回転軸に固定されています.つ
まり,回転子から磁界をホール・センサで検出するこ
とで,回転子位置(θ)を検出します.
「永久磁石を使っているの??」と思われる方がいる
かと思いますが,駆動用に磁束生成しているものでは
コイルの端子はインバータ(電源)と接続されてお
り,インバータからパルス電圧が供給されます.コイ
ルに電流が流れると.固定子コアは強力な電磁石にな
ります.
(2)回転子(コア)
写真4に回転子を示します.回転子は,(固定子の
コアと同じで)ケイ素鋼板を積層した積層鉄心とシャ
フトから構成されます.回転子には,コイルがありま
せん.ただし,このモータでは8つの凸極があります.
SRモータでは,固定子・回転子の両コアとも突極
構造となるように設計されています.これを「双凸極
構造」といいます.
●双凸極構造である理由
これは,回転子の回転により,リラクタンスの変化
量を大きくしたいためです.
回転子が回り,回転子位置θに応じてリラクタンス
を大きく変化させると,その変化率に比例してトルク
が得られるからです.
写真2 小型SRモータ(明和製作所)を分解した例
軸受
軸受
固定子コア(6スロット)
固定子コア(6スロット)
回転軸(シャフト)
回転軸(シャフト)
軸受
軸受
回転子コア
(4凸極)
回転子コア
(4凸極)
位置検出用磁石
位置検出用磁石
ホール・センサ
ホール・センサ
a
b
写真3 SRモータの12スロット固定子
写真4
SRモータの
8凸極回転子