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HAM TECHNICAL SERIES現代にも通用する,往年の無線機たちアマチュア無線機メインテナンス・ブック 2
古いリグを,何とか動かそうと悪戦苦闘したアマチュア無線家の記録が本書です.本書では,アマチュア無線家が扱える経年劣化に対応した簡単な修理や,基本調整をそれぞれの筆者の視点で描いています.
製造されてから数十年を経過したリグの状態は千差万別.経年劣化すれば,はんだは割れ,VRはガリが出て,当時は半永久といわれた半導体は劣化し,コンデンサは容量が抜け,抵抗の値は上昇し,錆が進み接触不良が生じ,積年の埃も蓄積しています.劣化は保管状況次第.空調で温度と湿度管理がされた保管環境では,比較的劣化が少ないです.物置の高温多湿で錆がひどいもの,喫煙環境でヤニが堆積しているもの,落雷や電源接続ミスで壊れたリグは残念ながら,ダイヤルや機構部品以外の活用は無理だとあきらめることもあります.オークションでリグを入手するときは,保管状況,背面や筐体の錆び具合,喫煙やペット臭の有無を確認し,そのリグの価値を十分に確認した方が良いでしょう. 昭和のリグは製造中に何度も設計変更が行われました.記載データと部品配置が異なる場合は,お手持ちのリグの回路図から確認して作業してください.古いリグは歳を取って脆くなっています.電源にはヒューズを付け,VRやコアは優しく扱ってください.ネジに合致したドライバ,電動はんだ吸取機,セラミック調整棒,静電気防止用リストバンド,トランジスタやコンデンサの容量チェッカ,周波数カウンタ,パワー計,ダミーロード,オシロスコープ,スペクトラム・アナライザなど,必要な調整や修理に適した機材を用意してください.感電や火災に注意し,自己責任で調整や修理を楽しんでください. 押入れの真っ暗な中で眠り続けたリグは,もし,あなたのメインテナンスで息を吹き返し,21世紀の信号をしっかり捕らえることができれば,かつて,そのリグと過ごした思い出が鮮やかに甦ることでしょう. あなたも本書でメインテナンスを始めてみませんか? 目次
アイコム 01.IC-726 HF/50MHzオールモード機 02.IC-502 50MHz SSB/CWショルダ・トランシーバ 03.IC-202 144MHz SSB/CW機 04.IC-2N 144MHz FMトランシーバ トリオ/ケンウッド 01.TX-88Dのハム音を改善――3.5〜50MHz オールバンド送信機 02.JR/R-599S TX/T-599Sのレストア――最高級セパレートHF機 03.TS-511Sの修理,調整方法――重量感あふれる中級機 04.TS-530Vレストアのポイント――終段真空管のHFトランシーバ 05.TS-820Sの修理, 調整方法―― '70年代中期の最高級機を直す 06.TS-830Sの代表的修理例――受信音の良さに,ファンも多いHF機 07.TS-2000S トリオ創立60周年記念バージョン――1.8〜1200MHz オールモード機 08.QS-500ケンクラフトのキットを直す――50MHzトランシーバのメインテナンス 八重洲無線 01.FT DX -401のメインテナンス――圧巻のシリーズ最高級200W機 02.FT-401Sのメインテナンス――電話級10Wにも対応した高級HF機 03.FT-101ZSDの10W/100機の修理,調整方法――もう1機種の「FTワンノーワン」 04.FT-1011高C/N の実戦型HF機――アナログ機成熟期の名作 05.FT-690mkII――50MHz オールモード・トランシーバ 06.FT-290――144MHz CW/SSB/FMトランシーバ Column ワンポイント・メンテ 1 松下電器産業 01.RJX715 21MHz SSB/CWトランシーバ――モービル用モノバンドHFトランシーバ 02.RJX-601 50MHz AM/FMトランシーバ――50MHzバンド・フルカバーVFOのベストセラーAM機 03.RJX-610 50MHz SSB/CWトランシーバ――可倒式ホイップを内蔵した5W機 Column ワンポイント・メンテ 2 東京ハイパワー 01.HT-750 7/21/50MHz SSB/CWトランシーバ――HF入門2バンド+50MHzのハンディ機 02.HX-240 144MHz→HFトランスバータ――2mオールモード機でHFにオンエア Column ワンポイント・メンテ 3 ミズホ通信 P-7DX(7MHz), P-21DX(21MHz)CWトランシーバ――モノバンドQRPpマシンのメインテナンス Column ワンポイント・メンテ 4 海外機 Collins 保存版 R-390Aのメインテナンス 1章 ユニットのメインテナンス 2章 パネル,つまみなどの塗装 3章 RFユニットの解体と洗浄 4章 RFギアー・トレーンの解体と洗浄 5章 RFギアーの組み付け 6章 RFユニットのギアー同期 7章 RFユニットのスラグラックとコイルの組み付け 8章 PTOのメインテナンス 9章 各ユニットの電気的整備 |
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