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TECH I シリーズ Vol.51イーサネットもUSBも信号処理も…なんでも来い!動かしながら学ぶRXマイコン活用法[RX62N基板付き]
過去において,さまざまな半導体メーカがそれぞれ独自のアーキテクチャをもつマイクロプロセッサを開発し,独自の特徴を持たせることにより他社との差別化を図ってきました.しかし,ユーザにとっては異なるアーキテクチャのマイクロプロセッサを使うにはさまざまな障壁が存在します.すなわち,命令セットの違い,周辺機能の違い,開発環境の違いなどです.そのため,最近では高性能・汎用用途にはインテル社のマイクロプロセッサが,また製品組み込み用としてはARMアーキテクチャを採用したマイクロプロセッサを使用する例が増えてきました.それ以外のマイクロプロセッサは苦戦しているといえます.
本書は,ルネサス エレクトロニクス社が総力を挙げて開発した新しいマイクロプロセッサ「RX(Renesas eXtreme)マイコン」の解説書です.RXマイコンが誕生した背景から,特徴およびアーキテクチャ,開発環境の使い方までを詳細に解説しました.さらに,RX62Nを実装したプリント基板とコンパイラなどの開発環境を収録したCD-ROMが付属しているので,すぐにRXマイコンの性能を試すことができます. ※ ご注意:本書に付属した基板は,Interface 2011年 5月号付属基板と同一品です. 目次
第1部 RXマイコンのアーキテクチャと開発環境 第1章 RXマイコンのアーキテクチャ 1-1 RXマイコンが登場した背景 1-2 MCUとは何か 1-3 RXマイコンのレジスタ・セット 1-4 RXマイコンのパイプライン 1-5 RXマイコンの命令セット 1-6 RXマイコンのアドレッシング・モード 1-7 RXマイコンの割り込み 1-8 そのほかの機能の比較 第2章 32ビット・マイコン RX600シリーズとRX62N 2-1 RX62Nマイコンの概要 第3章 RX62Nマイコン基板の構成と使い方 3-1 RX62Nマイコン基板の概要 3-2 RX62Nマイコン基板の回路構成とコネクタ 3-3 RX62Nマイコン基板の電源 3-4 RX62Nマイコン基板上にLEDを実装 3-5 RX62Nマイコン基板の動作モード 3-6 各種コネクタの実装方法 Column 3-1 追加部品セットの入手方法 第4章 統合開発環境HEWとプログラムのビルド 4-1 開発ツールの入手 4-2 開発ツールのインストール 4-3 FDTによるフラッシュROMの書き換え 4-4 開発環境の設定 4-5 サンプル・プログラムを動かしてみる 4-6 プロジェクト設定の変更 4-7 ユーザ・プログラムをROMに書き込む Column 4-1 統合開発環境CubeSuite+ について 第5章 統合開発環境HEWの使い方 5-1 HEWの基本概念 5-2 プロジェクト・タイプの登録 5-3 複数プロジェクトの連携 5-4 ワークスペースの分割 5-5 その他のHEWの機能 Column 5-1 ツールのバージョンの確認 第6章 RXファミリ用C/C++コンパイラの活用法 6-1 コンパイラに依存する言語仕様 6-2 セクションの割り当て 6-3 セクション名の変更 6-4 ROM化支援オプションと番地指定オプション 6-5 外部変数アクセスの最適化オプション 6-6 ベース・レジスタで周辺機器を操作する 6-7 プログラムを最適化する方法 6-8 最適化を抑止するオプション Column 6-1 コード効率の向上を行うモジュール間最適化オプション 第7章 タイマ割り込みを使ったLEDの点灯制御 7-1 C言語プログラムのスタートアップ手順 7-2 クロック発生回路 7-3 汎用I/Oポート 7-4 コンペアマッチ・タイマCMT 7-5 モジュール・ストップ機能 7-6 割り込みコントローラICU 7-7 可変ベクタ・テーブルと割り込み関数 7-8 iodefine.hによるマクロ定義 Column 7-1 PSWレジスタの操作 Column 7-2 割り込みステータス・フラグのクリア Column 7-3 シリアル接続HEWモニタの制約事項 第8章 Peripheral Driver Generatorの活用法 8-1 Peripheral Driver Generatorとは 8-2 高機能タイマMTU2を使ったPWM出力ドライバの作成 8-3 統合開発環境への登録とビルド 8-4 拡張ベース・ボード用のプログラム作成 8-5 PDGのその他の便利な機能 第9章 浮動小数点演算機能FPUの使い方 9-1 RXファミリにおけるFPU機能 9-2 RX600シリーズFPUの性能 9-3 FPU関係の効率アップ手法 Column 9-1 C言語の浮動小数点型 第2部 付属RXマイコン基板を使った応用 第10章 汎用I/OとA-Dコンバータによるタッチ・パネルの制御 10-1 タッチ・パネルの概要と使い方 10-2 タッチ・パネル制御回路 10-3 タッチの検出と位置を検出する方法 10-4 キャリブレーション(較正)の方法 Column 10-1 RX62Nマイコン基板用LCD拡張ボード 第11章 外部バスDMAと高機能タイマMTUによるLCDの表示 11-1 LCDモジュールの特性 11-2 リソースの割り当て 11-3 LCDダイレクト・ドライブ表示の方法 Column 11-1 LCDモジュールの動作のしくみ 第12章 タッチ・パネル操作のもぐらたたきゲームを作る 12-1 LCDゲームの仕様を考える 12-2 ゲームの進行時間管理 12-3 キャラクタの画像表示 12-4 当たり判定と得点処理 12-5 完成したゲームで遊ぶ Column 12-1 作った画面をHEWに表示する Column 12-2 表示画面とフレーム・メモリ Column 12-3 組み込みソフト開発でprintfを使う Appendix 統合開発環境HEW評価版の制限を回避する方法 A-1 LCD表示用の二次元配列が制限を超える場合 ―配列をポインタで扱う― A-2 プログラムの合計サイズが制限を超える場合 ―関数単位に複数のプロジェクトに分割する― A-3 元データのサイズが単体で制限を超える場合 ―プログラムとデータのプロジェクトを分離し,データはHEWを使わずにロード・モジュールに変換する― A-4 CPU内蔵フラッシュROMへの書き込み方 |
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