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アナログ・デザイン・シリーズ変換のメカニズムと性能の引き出し方A-Dコンバータ活用 成功のかぎ
A-Dコンバータは,コンピュータを使った制御やデータ収集に欠かせません.最近ではワンチップ・マイコンの中に集積されていることも多くなり,それほど意識せずに使っていると思います.しかし,高い精度が欲しい,多チャネルの情報を取り込みたい,もっと高速な信号を扱いたい…となると,扱いは急激に難しくなります.
本書では,A-Dコンバータを大きく3種類に分けて,使い方と動作原理を解説します.性能を引き出すために必要な周辺回路の考え方と,システムにしたとき必ず問題になるノイズ対策の方法を示します.信頼できるディジタル・データを得たい場合にお勧めの一冊です. 目次
第1章 いろいろなA-Dコンバータ マイコン内蔵A-Dコンバータと専用ICの使い分け 1-1 ADコンバータ専用ICの近況と予想 1-2 マイコンに内蔵されたADコンバータの性能 1-3 ワンチップ・マイコンのADコンバータ活用例 Column 分解能と精度の関係 Column 非直線性誤差 Column ADコンバータの出力コード形式のいろいろ 第2章 高SNRのシステムを実現するノウハウ アナログ回路のノイズ対策を実例で知る 2-1 パソコンや大型システムに繋ぐときは必ず絶縁する 2-2 アナログ回路はシールド・ケースに入れる 2-3 フィルタ回路で雑音を増幅しないように注意 2-4 電源ではコモン・モード・ノイズ対策を忘れずに 2-5 アナログ・ディジタル混在システムの電源設計 第3章 ΔΣ型A-Dコンバータの活用ノウハウ 24ビットまでの分解能がワンチップで得られフィルタ設計も楽 3-1 精度が必要ならまずΔΣ型を検討してみる 3-2 ΔΣ型の長所と短所 3-3 できるだけ高精度にAD変換するには 3-4 何気なく付けてしまう入力RCフィルタの値に要注意 3-5 精度を保つにはプリアンプに使う回路とOPアンプが重要 Column 雑音による影響は実効値を6〜6.6倍したピーク値で考える Column スイッチト・キャパシタ回路 Column ADコンバータの分解能を高くしてロー・コスト化 Appendix ADコンバータのキャリブレーション 第4章 ΔΣ型A-Dコンバータのしくみ 高精度が得られるが高速応答が難しい理由 4-1 ΔΣ型ADコンバータのしくみ 4-2 なぜ1ビットで高分解能が可能か…SNRを上げる二つのテクニック 4-3 オーバーサンプリングとノイズ・シェーピングの効果を確認 4-4 ΔΣ変調器と並んで重要なディジタル・フィルタの働き 4-5 1Mspsを超えるΔΣ型ADコンバータのしくみ Column ADコンバータの量子化雑音とSNR/分解能の関係 Column オーバーサンプリングによりアナログ・フィルタの負担が小さくなる Column DAコンバータ出力とSINC関数 第5章 高精度計測に必要な基準電圧源 適切な品種を選ぶために動作原理を把握する 5-1 ADコンバータの精度を決める基準電圧源 5-2 入手しやすい汎用ツェナー・ダイオードの限界 5-3 温度係数が小さい温度補償型ツェナー・ダイオード 5-4 長期安定性の良い埋め込み型ツェナー・ダイオード 5-5 一番よく使われるICタイプの基準電圧源 Column リファレンスICの性能を引き出す実装方法 第6章 逐次比較型A-Dコンバータの使い方 分解能と速度のバランスがよくさまざまな用途に応用できる 6-1 逐次比較型ADコンバータの長所と短所 6-2 高精度が必要なら高めの基準電圧と差動入力で使う 6-3 雑音を除去するためのロー・パス・フィルタが必須 6-4 たくさんの信号をロー・コストにAD変換できる Column ADコンバータ前のLPFはSNR改善のためにも必要 第7章 逐次比較型A-Dコンバータのしくみ 非直線性の発生原因とサンプル&ホールド回路の必要性を理解する 7-1 アナログ電圧をディジタル・データに変換するしくみ 7-2 逐次比較型で問題になりやすい非直線性誤差 7-3 変換開始からデータ取り込みまでの流れ 7-4 サンプル&ホールド・アンプの動作と必要性 7-5 サンプル&ホールド・アンプで生じる四つの誤差 Column もう一つの非直線性…積分非直線性誤差INL Column サンプル&ホールド・アンプ専用ICの動作方式 Appendix 逐次比較型ADコンバータの精度を決めるDAコンバータのしくみ 第8章 アンチエイリアシング・フィルタの作り方 折り返し雑音を防ぐために必要な特性をどのように考えるか 8-1 アンチエイリアシング・フィルタの仕様の考え方 8-2 実用的なフィルタの設計例 8-3 低消費電力なパッシブ・フィルタの作り方 8-4 カットオフ周波数をディジタル設定できるロー・パス・フィルタ Column LCシミュレーションに欠かせないFDNR回路 第9章 高速A-Dコンバータのしくみと使い方 10Msps以上の高速変換を行うときのICの選択と注意点 9-1 高速ADコンバータの代表的な変換方式 9-2 クロックにはジッタの少ない水晶発振モジュールを使用する 9-3 高分解能品の駆動には専用の差動出力ICを使う 9-4 数GHz以上の信号を扱うときの工夫 9-5 高速ADコンバータの特性評価 第10章 ディジタル・アイソレータ活用ノウハウ 電源ノイズの発生源を理解して効果的に対策する 10-1 ディジタル回路のノイズがアナログ回路に影響するのを防ぐには 10-2 コモン・モード・ノイズの影響を避けるにも絶縁が有効 10-3 ディジタル・アイソレータの動作原理 10-4 ディジタル・アイソレータICの使用例 10-5 電源に同期したクロックを使って電源ノイズを除去する 関連商品
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