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TECH I シリーズMPUの基本からAIプロセッサ,TrustZone,RISC-Vまでマイクロプロセッサ・アーキテクチャ教科書
PCに限らず,現在では身の回りのありとあらゆる電子機器にプロセッサが使われている.本書ではそのプロセッサに焦点をあて,動作のしくみについて詳しく解説する.パイプラインやスーパースカラの構造,キャッシュやMMUの動作,割り込みや例外,浮動小数点演算の方法,仮想化とハイパーバイザ,AIプロセッサなど,プロセッサとそれに関連する事柄を取り上げる.
さらに近年注目を集めているArmとRISC-Vについては,命令セットアーキテクチャからTrustZoneに至るまで,これ1冊で理解できる. 本書は,実際の各種アーキテクチャのプロセッサの構造を解説し比較しながら解説することで,より実務的で実践的なプロセッサ解説書となっている. ※本書は2004年発売の「マイクロプロセッサ・アーキテクチャ入門」を大幅に加筆し,再編集したものです. 目次
MPUの基本からAIプロセッサ,TrustZone,RISC-Vまで マイクロプロセッサ・アーキテクチャ教科書 本書は,中森章 著「マイクロプロセッサ・アーキテクチャ入門」(2004年4月1日初版発行)の各章を加筆/再編集したものです. コンピュータの誕生からプロセッサの発展まで Prologue マイクロプロセッサの歴史 前史:マイクロプロセッサが産まれる前 登場:マイクロプロセッサ 進化:さまざまな製品が登場する 近代:32ビットMPUの登場 発展:RISCの時代へ 現代:今使われている技術 プロセッサの構成要素と動作の基本 Chapter1 プロセッサの基礎知識 1.コンピュータができること 2.MPUの構成要素 3.命令コード,オペランド,アドレッシングモード もっとも基本的なプロセッサ高速化技法 Chapter2 パイプライン処理の概念と実際 パイプライン処理の概念 1.パイプラインとは 2.パイプラインの理論 3.パイプラインを効率良く動かす各種の方法 パイプライン処理の実際 4.R3000のパイプライン 5.Arm/StrongARM/XScale 6.R4000 7.Arm Cortex 8.RISC-V Rocket 9.Xtensa 1クロックで複数の命令を同時に実行する Chapter3 並列処理の基本とスーパースカラ スーパースカラの基本 1.CPIからIPCへ 2.複数の命令を並列実行するスーパースカラの概念 3.スーパースカラの実現 4.スーパースカラの命令発行を効率的に行うための「レジスタリネーミング」 5.分岐予測と投機実行 スーパースカラの実際 6. Cortex-M7 7. R10000 8. Cortex-A72 9. Cortex-A78 10.BOOMv1/BOOMv2 11.BOOMv3 12.Pentium 13.Pentium II 14.Pentium4 15.Pentium M 16.Nehalem 17.Alder Lake(Golden CoveとGracemont) 18.Hammerのパイプライン 19.Ryzen(Zen) 20.Alpha21264 キャッシュ構造の違いから,680x0/i486/R4000のキャッシュの動作まで Chapter4 キャッシュのメカニズム 1.キャッシュの内部構成 2.キャッシュへのアクセス方式 3.リプレースメント方式 4.書き込み制御 5.キャッシュを支える各種機能 6.実際のプロセッサのキャッシュ構成 システムオンチップ時代のデバッグ手法 AppendixI エミュレーション機能の基礎 仮想記憶/メモリ保護機能を実現するために Chapter5 MMUの基礎と実際 1.仮想記憶とは 2.アドレス変換 3.TLB 4.PTE(Page Table Entry)の実例 5.メモリ保護 6.MMUの実例 7.最近のMPU(プロセッサ)のMMU 8.MPU(Memory Protection Unit)とは何か 携帯機器ではとくに重要な AppendixII 低消費電力技術の原理 外的要因と内的要因,ハードウェア割り込みとソフトウェア割り込みの違いを理解する Chapter6 割り込みと例外の概念とその違い 1.MPUにおける割り込みと例外 2.外部割り込みと例外の動作の概要 3.割り込みと例外処理の実際 VLIWの復権はあるのか Chapter7 VLIWとは何か 1.VLIWの概念 2.VLIWの実際(1)― Itanium 3.VLIWの実際(2)― Crusoe 誤り検出/訂正符号やシステムの多重化など AppendixIII 高信頼性をサポートする機能 処理性能を上げるための最後の切り札 Chapter8 マルチプロセッサの基礎 1.マルチプロセッサの基礎 2.マルチプロセッサのキャッシュ制御 3.プロセス間の相互通信の方法 4.マルチプロセッサを構築する技術 5.マルチプロセッサの構造 浮動小数点演算を高速にこなすための Chapter9 FPUのしくみ 1.IEEE 754とは 2.浮動小数点演算命令の処理手順 3.浮動小数点演算で発生する例外 4.演算精度について 5.浮動小数点演算処理の実際 6.浮動小数点に関する最近の話題 演算回路をいかに高速に処理するか AppendixIV 高速演算器の実際 MPUの新たな用途 Chapter10 AIチップの概要 AI専用チップに注目が集まる背景 AIチップの歴史 AIチップで行う基本計算 AIチップの利点の考察…端末側にメリットがある気がする AIチップの基礎知識 これからはDSA(ドメイン固有アーキテクチャ)に注目が集まる AIチップに求められる計算機能 推論用AIチップと学習用AIチップのちがい AIプロセッサ3つの実例 AIプロセッサ(1):EsperantoのET-SoC-1 AIプロセッサ(2):Teslaが自社設計したD1チップ AIプロセッサ(3):インテルのGPU Xe-HPC CISCの反省からRISCへ,そしてRISCもまた複雑化し,その将来は… Chapter11 命令セットアーキテクチャの変遷 1.コンピュータアーキテクチャとは 2.CISCの命令セット 3.崩れた神話─RISCへ至る道 4.誕生初期のRISC 5.過渡期のRISC 6.少し前のRISC 7.SIMD命令/暗号化処理命令 8.命令セットアーキテクチャの行く末 現在の最新MPU Chapter12 ArmとRISC-Vの命令セットアーキテクチャ レジスタセット 370MOVE(移動)命令 ロード/ストア命令 論理演算とビット操作 シフト命令 繰り返し処理と条件判断の実現 サブルーチンと関数 四則演算 高級言語サポート命令 複数のOSを動かすための支援機構 Chapter13 仮想化とハイパーバイザ 仮想化とは マルチタスクと何が違うのか ハイパーバイザとスーパーバイザ ハイパーバイザのためのハードウェア要件 MPUによる情報保護機能の実装 Chapter14 セキュリティ機能 Armのセキュリティ機能であるTrustZone Armv7-A(Armv8-A)でのTrustZone Armv8-MのTrustZone Cortex-AとCortex-MのTrustZoneの違い TrustZoneで何を護るのか? そのほかのMPUのセキュリティ機能 MIPSでのセキュリティ機能 研究段階から実用化へ,そして残っているのは… Epilogue マイクロプロセッサ変遷史/2000年代〜現代 2000年代のCPU事例1:インテルx86 2000年代のCPU事例2:AMDのx86 2000年代のCPU事例3:MIPSのその後 2000年代のCPU事例4:もう1つの典型的RISC SPARC 2000年代のCPU事例5:Armの躍進 2000年代のCPU事例6:V850の変遷 2000年代のCPU事例7:SuperHの終焉 2000年代のCPU事例8:RISC-Vの胎動 本書は,中森章 著「マイクロプロセッサ・アーキテクチャ入門」(2004年4月1日初版発行)の各章を加筆/再編集したものです. |
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