モータ・ドライバ・ボードのメイン基板は,MOSFET,ゲート駆動回路,電流検出回路,電圧検出回路,その他入出力回路で構成され,大電流を流すことを考慮し,配線パターンに105μmの厚銅を使用しています.ヒートシンクを取り付けることで連続50A,短時間100Aの大電流を流すことが出来ます.入力電圧範囲は9〜36V.高電圧用のDC-DCコンバータに変更することで18〜60Vまで広げられます.本ボードは以下で構成されます.
(1)マイコン基板(NUCLEO-F302R8)動作プログラム付き
(2)MOSFET 6個(エコノミー版とハイグレード版で異なる)
(3)ヒューズ(100A)
(4)DC-DCコンバータ(9〜36V)
(5)ゲート・ドライブ回路
(6)電流検出回路(OPアンプ,コンパレータ)
(7)メイン・スイッチ
(8)アクセル・ボリューム
(9)ホール・センサ入力
(10)取り扱い説明書CD-R
エコノミー版とハイグレード版の違い
違いは図1をご覧ください.
○●図1 エコノミー版とハイグレード版の違い |
図1の赤い線の内側がエコノミー版です.ハイグレード版は緑色の線の内側で,エコノミー版を含みます.
ハイグレード版には,MOSFETの放熱板と,整流コンデンサが付属します.
また,MOSFETもハイグレード版とエコノミー版で異なります(耐圧や電流容量が異なります).
ハイグレード:IRFP7718PbF
エコノミー:IRFP150MPbF
(MOSFETはそのときどきでベストな品を選択するので,変わる可能性が高いです)
○●写真1 CQブラシレス・モータを駆動できるモータ・ドライバ・ボード(2021年7月リニューアル) |