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RF DESIGN SERIES回路計算の基礎からマクスウェルの方程式まで電子回路設計のための電気/無線数学
電子回路は回路理論のとおりに動いています.その回路理論の基礎が数学です.
本書は現場での応用力を養うことを目的に,電子回路に必要な数学を,わかりやすく解説しています.難易度の階段を登っていくように,そしてそのほぼ全てが単なる「加減乗除」であることを再発見しつつ,オームの法則に始まり,交流回路,微分積分,過渡現象,実際の回路計算や伝送線路,電磁気学そして難解と言われるマクスウェルの方程式まで,ワンステップずつ理解を進めていきます. 目次
第1章 回路理論と数式/数学は回路設計に必要なツール・ボックス 1-1 プロローグ:回路設計技術者人間模様 1-2 回路設計技術者としての数式/数学 1-3 数式/数学:難しいと思うから難しい Column1 我が家のくだらない会話 第2章 オームの法則と基本的な回路網の計算 2-1 基本がわかればあとはその延長.怖いものはない 2-2 電池と抵抗の基本回路で基本定理をマスターしよう 2-3 回路の電流,電圧を方程式化する 2-4 回路を洞察するうえで必要な定理たち Column2 回路を数学的思考する育て方 第3章 位相と複素数が出てくるとわからない 3-1 交流信号と位相をどうやって示そうか 3-2 一旦周波数を忘れて,振幅と位相,特に位相に目を向ける 3-3 複素数をeとからめて交流信号に導入す 3-4 複素数もわかれば簡単,交流回路解析も一発解決 Column3 離島も実は陸続き 第4章 交流回路はオームの法則プラス複素数 4-1 交流回路は直流と同じように計算できる 4-2 ホントに使える設計現場の交流回路計算 4-3 三角関数の公式は覚えなくても使えるようにしておこう Column4 パーセント・インピーダンス 第5章 微分と積分は水とコップ 5-1 微分と積分を説明するまえに 5-2 コップに注ぐ水で微分を理解する 5-3 コップに注ぐ水で積分を理解する 5-4 電気/無線数学でよく使う微分/積分計算の例 Column5 江崎玲於奈博士を間近にして 第6章 SPICEなんて使わずに過渡現象を手計算してみよう 6-1 過渡現象/過渡応答とは何だろう 6-2 過渡現象計算の有能工具「ラプラス変換」 6-3 実際にラプラス変換で回路方程式を解いてみよう Column6 シミュレーションの有効性 第7章 苦手だった回路理論の計算ははんだゴテと同じツール 7-1 回路理論を現実の電子回路に応用する 7-2 回路理論と抵抗を用いた回路の計算 7-3 回路理論と電子部品/電子素子 Column7 回路技術は組み合わせ 第8章 「ホントに使うの?」電磁気学の計算も現場で生きる 8-1 磁界の振る舞いから洞察力をつけてみる 8-2 電界の振る舞いから洞察力をつけてみる 8-3 実験机で遭遇しやすい電磁気事象を取り上げる Column8 整合が取れているSI単位 第9章 無線回路計算もおちゃのこさいさい 9-1 高周波回路の基本を達観する 9-2 増幅回路と発振回路を踏破する 9-3 無線システムの計算を看破する Column9 高周波はどこから高周波? 第10章 伝送線路の計算もちょちょいのちょい 10-1 伝送線路と分布定数の意味合いを考えよう 10-2 分布定数回路の特性インピーダンスを求めてみよう 10-3 伝送線路/分布定数回路の負荷がかわるとどうなるか 10-4 伝送線路/分布定数回路の話題からスミス・チャートへ Column10 音楽理論と愉しみの音楽 第11章 高度に見える電磁気学の演算子をビジュアルに理解しよう 11-1 電磁気学でのベクトルとは,そしてベクトル場とは 11-2 もう一度,内積と外積をおさらいしよう 11-3 交響曲電磁気学 第1,2楽章「ベクトル微分演算子(nabla)」and「勾配(gradient)」 11-4 交響曲電磁気学 第3楽章「発散(divergence)」 11-5 交響曲電磁気学 第4楽章「回転(rotation)」 Column11 技術者としての人生「綿々と連なり繋がり」 第12章 マクスウェルの方程式までジャンプして電波を考えてみよう 12-1 電磁気現象を表しつくすマクスウェルの方程式 12-2 ガウスの法則と発散divから得られる方程式『その1』 12-3 ガウスの法則/ビオ・サバールの法則と発散divから得られる方程式『その2』 12-4 アンペアの周回積分の法則と変位電流から得られる方程式『その3』 12-5 ファラデーの法則(電磁誘導の法則)から得られる方程式『その4』 12-6 電波の振る舞いをマクスウェルの方程式から予測する 12-7 表皮効果をマクスウェルの方程式から求めてみる 12-8 エピローグ:回路設計技術者人間模様 Column12 数式では解決できない課題 参考文献 索引 |
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